前も紹介したんだけど

あまりに急に涼しくなって、秋を感じるというよりもただただ夏の終わりを感じる、季節の狭間の空隙の日々。 とはいえ例年を思えば、すぐさままた暑さがぶり返して夏が息を吹き返すんだろうけれど、しかしそれまでの一瞬の今みたいな気候にはこの曲こそが。 …

日本酒飲みに行きたいなー

もともとアイリッシュ系は伝統的なものもより現代的なミクスチャー的な音もどちらも好きなんだけど、そのどちらとも違う形でしっとりと、かつボーカルは重くなるすぎることなくっていうこんな音がまさに今ツボで。国内ではあまり取り上げられていなくてほと…

湿度

温度や湿度のの管理された“快適な”空間で長い時間を過ごしていて、ときたま湿度に溢れることがある。それは単に屋外である場合もあるけれど、例えばエアコン等で気温は管理されつつも外気に開かれていて湿度だけがなだれ込んでくるという不意打ちのような空…

とある幸せな景色を、ああこれはつくづく良いものだなあと心底思いながら眺めるような、そういう時間が欲しい。偶然の景色でも良いし、作り込まれた景色でも良い。そこには多分、優劣はないのじゃないかと。というか作り込まれて実現された景色には、ある種…

Oscar Peterson

前回書いたように最近は非英語圏の音楽にはまっている一方で、局所的にはOscar Petersonにも嵌っている。僕が(今のところ)最も好きなJAZZピアニストとしてEugen Ciceroを挙げるとすれば、Oscar Petersonはそのキケロと同様の軽さ(軽妙さ)を備えていると…

仕事上の案件の重なりが度を越すあまりに何も出来ない期間が1ヶ月強。気付けば7月も後半。暑い。会社からの夜中の帰り道に見かけるのは公園の芝生で寛ぐ人達やら、まだ生きている蝉をつついては銜え振り向く雀やら、街灯を避けるように場所を選んでアスファ…

ここ2ヶ月程はすっかり非英語圏の音楽に心が奪われていて、自分でも不思議。以前「メロディーもリズムもちょっとなあ…」と感じた時があって、その時はノイズへと進んだ契機になったあの感覚が、今回は“英語圏”に象徴される音楽的形態を食い破る方向で現れた…

華麗なるギャッツビー

夜、映画「華麗なるギャツビー」を観る。原作「グレート・ギャッツビー」が好き過ぎて訳者を変えては読み続けてる背景があるもので、果たして…と思いつつ、いざ観てみるととても楽しめた。それこそ映画というより元ネタを知っているアトラクションに逐一頷き…

ミクニヤナイハラプロジェクト「前向き!タイモン」

昼、ミクニヤナイハラプロジェクト「前向き!タイモン」@伊丹アイホール。観るのは2度目で、1度目は2年前の2011年秋にKYOTO EXPERIENCEの一環での公演だったかと。今回の舞台もその前回とほぼ同じ内容、同じ3人の演者、同じ舞台装置だったと思う。 矢内…

道中庵

その後向かったのは高横須賀駅前にある道中庵(正確には「中」の字が違うんだけど)という日本茶専門店。数年前に兄に連れて行ってもらって以来、そのあまりの“美味さ”に衝撃を受けて愛知に行く度に足を運んでいるお店。大体どうにか年に一回くらいは行けて…

大竹伸朗『焼憶』展

25、26日と愛知/名古屋へ。目的は常滑での大竹伸朗『焼憶』展@INAXライブミュージアム。2月からやっている展示だけれども終わりも近づいた中で、巡回もないだろうしてことで観に行ったもの。大竹伸朗大好きなんだよね。INAXライブミュージアム自体は常設…

抽象的だけれども日常的な、人と人の関わりについての些細だけれども重要な気付きがあって、それをこういった所に残せば後々振り返れるよなんて思っては、忘れる。まあよくあること。大体は夜の月に照らされた帰り道にふと気付くことが多いそれらは、部屋に…

Los Amigos Invisibles

南米ベネズエラ出身のLos Amigos Invisiblesによる2013年作。Latin方面にはあまり詳しくなくて上手く語れないのだけれど、SalsaやBossa的な音色をベースとしたラテン・ディスコな音作りな中で、勢い良く弾ける方向性とはひと味違う抑制の効いたFunknessを備…

なんというか、メランコリックなジャズピアノが聴きたい。 そうか、自分の方が一周後ろにいるってことなのか。なんてのは、何周まわろうが襲ってくる気付きだ。

七尾旅人

発売時にブログ更新をしていればタイムリーに載せただろうて曲でありアルバム。七尾旅人は、生の凄さ/面白さを一度でも観てしまうと、気にせずにはいられなくなる。 七尾旅人 - サーカスナイト @ FREEDOMMUNE 0<ZERO> リトルメロディアーティスト: 七尾旅…

dracom『たんじょうかい』

17日土曜日、dracom Gala公演『たんじょうかい』5月17〜19日@心斎橋ウイングフィールド。GALA公演ということで、大阪の劇作家の戯曲3本をdracom筒井潤演出により上演する。僕自身、dracomの舞台を観るのが初めてな上に他作家の戯曲を上演するということに…

関西演劇界では、というか、日本の現代演劇界における関西エリアといえばdracomというのは、それが唯一か他と並列かは置けば、多分そんなに間違ってないんだと思う。とはいえ、今まで観たことなかった。というわけで今週末。 dracom Gala公演『たんじょうか…

microstar

例えばdisque dessineeの紹介ページ(LP盤のページだけど)に日本語ポップスの玉手箱的大傑作とあるように、J-POPと書くよりももっと長く強い音楽性を持つ日本語ポップスと言い表したくなる珠玉のアルバム。microstarの08年作1st。60's的な明るいポップスを…

書くことの機能と、書かれないことの可能性

ブログを書かなかった間に観たり/行ったり/体験したりした色々なことについて外部記憶たるここに残しておきたい想いはありつつ、既にだいぶ時間が経ってしまったそれらを掘り起こすのも大変で……なんて所からすでにして風化しつつある何事かを感じさせては…

浮ついた企画書言葉が抜けないな。んーブランク大きい。

ザ・なつやすみバンド

まだ夏ではないけれど、空気の底を感じるような重い熱気は漂いはじめている。夏の終わりの涼しく抜ける風を、もう恋しく感じたりする。 ザ・なつやすみバンド - 夏休み(終) フォーキーだけれど、例えばスティールパンや笛やバイオリンの音が適度に配分され…

夏めくとある晩に、会社の御大とも呼べるCDを含めた小さな飲み。新たなコンペに向けた志を共有すべく、無闇にはじけるでもなく、手探りな核心を狙い撃つでもなく、丁寧に迂回を続けながら徐々にその半径を狭めていくように飲む。CDを囲む僕らの心中に、その…

今日は一曲だけ。80'sを現代に昇華させたような曲てことで。 Ice Choir『Afar』 The Pains Of Being Pure At Heartのドラマーによるプロジェクトと言ったら分かる人には分かるかもしれないが、ともあれそのThe Pains〜でも見せた80's感の方向性をちょっとい…

VORTEX/連環宇宙

ロバート・チャールズ・ウィルスンによる『連環宇宙』(原題:VORTEX)。『時間封鎖』『無限記憶』の前2作に続く3部作の完結編。そこでは、大きく2つの時間が交互に進んでいく。一つは、2作目となった『無限記憶/AXIS』から1万年後の世界で再び目を覚ま…

こないだのエントリで、自分を先回りして誘導と書きつつも、やはりある程度の量を一挙にまとめたいと思い続けると時間ばかりが過ぎてなかなか更新に辿り着かない。だからその時気になる曲やアルバムをちょっとずつ、小分けに置いていこうかと。 Linus' Blank…

風邪とSF

体が丈夫だとか健康だとか、どちらかといえばそういう所とは真逆に見られることが多いのだけれど、でもこの数年は風邪もひかずいたって健康に過ごしてきた。だから三日前から続く風邪はホントに久しぶりで、対処の仕方を忘れている。当初は、寒気や関節の痛…

風邪かなー悪寒に不安がつのる。あと、ここに載せたい音楽(洋楽まわりで)がたくさん。結構時間かかるんだよねまとめるの。てのでまだ手付けずも、こうしてこれをここに書くことで僕自身の行動を先回りして誘導する。

ベーコン他。

ベーコンをいつから好きだったのかはちゃんと覚えていないけれど、美術雑誌だったか、もしくは教科書に載っていたのであればそこで観た画に何かしらの共感を抱いたのが初めてだったか。その後、学生時代の終わり頃友人達と廻った欧州建築旅行の際に、2日間…

フランシス・ベーコン展@国立近代美術館

art

GW前半。出張を絡めて東京へ。フランシス・ベーコン展@東京国立近代美術館へ。 展示されているのは、フランシス・ベーコン自身が一定のクオリティを認めたという1940年代中盤以降の作品。中でも印象に残るのは、やはり抽象空間の中で座り/横になり/叫び/…