diary

湿度

温度や湿度のの管理された“快適な”空間で長い時間を過ごしていて、ときたま湿度に溢れることがある。それは単に屋外である場合もあるけれど、例えばエアコン等で気温は管理されつつも外気に開かれていて湿度だけがなだれ込んでくるという不意打ちのような空…

とある幸せな景色を、ああこれはつくづく良いものだなあと心底思いながら眺めるような、そういう時間が欲しい。偶然の景色でも良いし、作り込まれた景色でも良い。そこには多分、優劣はないのじゃないかと。というか作り込まれて実現された景色には、ある種…

仕事上の案件の重なりが度を越すあまりに何も出来ない期間が1ヶ月強。気付けば7月も後半。暑い。会社からの夜中の帰り道に見かけるのは公園の芝生で寛ぐ人達やら、まだ生きている蝉をつついては銜え振り向く雀やら、街灯を避けるように場所を選んでアスファ…

道中庵

その後向かったのは高横須賀駅前にある道中庵(正確には「中」の字が違うんだけど)という日本茶専門店。数年前に兄に連れて行ってもらって以来、そのあまりの“美味さ”に衝撃を受けて愛知に行く度に足を運んでいるお店。大体どうにか年に一回くらいは行けて…

大竹伸朗『焼憶』展

25、26日と愛知/名古屋へ。目的は常滑での大竹伸朗『焼憶』展@INAXライブミュージアム。2月からやっている展示だけれども終わりも近づいた中で、巡回もないだろうしてことで観に行ったもの。大竹伸朗大好きなんだよね。INAXライブミュージアム自体は常設…

抽象的だけれども日常的な、人と人の関わりについての些細だけれども重要な気付きがあって、それをこういった所に残せば後々振り返れるよなんて思っては、忘れる。まあよくあること。大体は夜の月に照らされた帰り道にふと気付くことが多いそれらは、部屋に…

書くことの機能と、書かれないことの可能性

ブログを書かなかった間に観たり/行ったり/体験したりした色々なことについて外部記憶たるここに残しておきたい想いはありつつ、既にだいぶ時間が経ってしまったそれらを掘り起こすのも大変で……なんて所からすでにして風化しつつある何事かを感じさせては…

夏めくとある晩に、会社の御大とも呼べるCDを含めた小さな飲み。新たなコンペに向けた志を共有すべく、無闇にはじけるでもなく、手探りな核心を狙い撃つでもなく、丁寧に迂回を続けながら徐々にその半径を狭めていくように飲む。CDを囲む僕らの心中に、その…

風邪とSF

体が丈夫だとか健康だとか、どちらかといえばそういう所とは真逆に見られることが多いのだけれど、でもこの数年は風邪もひかずいたって健康に過ごしてきた。だから三日前から続く風邪はホントに久しぶりで、対処の仕方を忘れている。当初は、寒気や関節の痛…

ベーコン他。

ベーコンをいつから好きだったのかはちゃんと覚えていないけれど、美術雑誌だったか、もしくは教科書に載っていたのであればそこで観た画に何かしらの共感を抱いたのが初めてだったか。その後、学生時代の終わり頃友人達と廻った欧州建築旅行の際に、2日間…

ちなみにPiano ForteVIIIは、自分でもこれだけの金額をイヤホンに費やすのはどうかしてるよなていう乾いた笑いを半身に感じつつ購入に至ったってのもあって、そういう意味でもこれ以上のグレードはさすがにないっていうことでもあるよね正直。

金色のイヤホン

以前から少しずつ少しずつイヤホンのグレードを上げてきていたのだけれど、今使っているものがこれまで&今後ともにピークにあると思っている。恐らくこれを超えるグレードのイヤホンは今後買うことはないだろうなと。 使っているのはfinal audio designのPi…

高校時代の友人から久々の電話。以前、共通の友人の結婚式を失恋を理由に当日キャンセルした話のその後の展開を聞いてついつい笑い飛ばしてしまったり、様々なジャンルを経て今はまっているというアイドルソングについてオススメを出し合ったり。というかそ…

大阪散歩

そういえば、大阪に来てからあまり散歩をしなくなっている。 大阪は小さい。それはもちろん、東京の都心部に比べて大阪の都心部は、という意味で。一方で大阪には様々なエリアがある。特に大阪市内であれば大体駅一つひとつが街として独立したイメージを確立…

京都

京都国立博物館を出て、あまりの気持ちよい空気にしばらく歩く。ちょうど閉館時間の18時頃だったか、西向きの京都国立博物館を出たまさにその正面に沈もうとする太陽が、まるであの「印象」のように空と雲を染めながら在って、ただただ美しい。天頂を仰げば…

下書きを上書きする日々

日々の生活は、あらかじめの準備やある程度の未来予測のもと進んでいる。薄らと描かれる下書きにおおよそ沿いながら、一部脱線・修正しては上書き保存を繰り返す。 繰り返す日々。 下書きの質を上げるか、上書きを強化するか。自分は前者型だろうななんて思…

そして

垂直のメッセージ超余談。上昇する光の柱はまさにこの今から見る未来だとして、その先の(=未来での)分岐を考えてみる。いわゆるパラレルな世界における分岐。それを光に置き換えれば、地上から発せられ、上昇する稲妻のような形状だろうななんて考えて、…

垂直のメッセージ

自分だけに響く自分だけの言葉があって、それを内的に、というか自身の内で完結させながら発することが出来たら、それを“垂直のメッセージ”と呼んでも良いかなあなんて思った夜。発せられたそれの行き先は未来てことになるわけで、誰にも受け取られることな…

水平のカラー

アナログ停波の前日に、音だけを残して僕の部屋のTVは逝った。 もう十数年物だった上に、見てなくてもつけっぱなしな日常だったものだから疲弊していたのかもしれない。 映像は画面から消え、その中央で水平に発行する一筋の光と、音だけが残った。ラジオに…

存在感を強めつつ、あちこちで

情報収集がTwitterに以降していくなかで見ることがなくなったブログが結構あって、そういったところは情報収集よりもそのブログにある空気が好きで訪れていたっていう部分が大きかった。Twitterでは現実的な興味=フォローに即した情報がダイレクトに入って…

大阪の、一応は都心の、けれどやはり地方の、小さな春

ここでの作法というか、はてな記法すら忘れかけてる。今僕が住むマンションの前は小さめの、といってもある程度の広さはある児童公園で、桜も10本くらいは植えられている。マンションから会社までは比較的近くて、こうして暖かな気候になってからは歩いて出…

久しぶりのつらつら。もう年単位の以前から、それを始めるとブログを書かなくなると色々なブログ著者らがさんざん書き尽くしてきたそれに僕も陥った一ヶ月強だった。 というわけで、Twitter、始めました。 http://twitter.com/mcmlxxx まあ正確には“始めた”…

こないだの金曜、こちらで何度か足を運んでいるBARの5周年記念日に顔を出す。どんな街にもいるだろうアウトサイドを自由に生きる的な人の営むBARなんだけど、会社から近いこともあり先輩や上司の行きつけにもなっている。普段はそういった人たちと伺っていた…

笑えるくらい焦燥感に焼き尽くされる日。 友人たちとの他愛のない吐露の中で、そこに居合わせる各人があわあわと手探りなままそれぞれの胸の内をリンクさせるようにして連ねていって、やがてそうして形作られたその総体は、その場のそれぞれが思い描けないで…

蝉が降ってきた。 その命の尽きかけた軀をバタバタさせて。彼らを踏んでしまわないようにと足下を気にして歩くから、明るい夜空に映える木々の黒も眺められない。嗚呼、とにかく暑い。

新たなイヤホンを買いに梅田へ。2年半使っていたAKG-K324Pは、断線の兆しだろうノイズが日々大きくなってきていて、そろそろかなと。梅田のヨドバシはある程度ハイエンドと言えるイヤホンの試聴サービスが全然整っていなくて、ガラスケースに陳列されたそれ…

湿度と草いきれに満ちた空気が草や土の間から沸き上がっては、じっとりとからだにまとわりつくような大気の朝を帰る。 汚れたレンズの中にうっすらと滲んで見える景色は、いかにも朝の淡い光を表現するようで。

突然たくさんのスターを頂いてしまって焦る日。とても嬉しい。のだけど、じゃあ"返報性の原理"の中で僕がそれ以上の何かを返せるかと言うと悩む。ま、単純にスター返しを、ちゃんと好きだなと思えるエントリに対して行うってのをしっかり。

大阪に住んで3ヶ月近い僕が、未だ東京基準の思考を引きずるのが申し訳なくて(とはいえこれは決して悪いことではなくて、単に、ある社会の中での存在表明とその一貫性を保つ時に、地域性への順応という既にあったはずの課題がやっぱり難しい課題だなあとい…

こないだの休み、会社の同期と思い立って京都/滋賀へ。貴船でホタル、大津で琵琶湖。季節を過ぎているからホタルはちらほらとその姿を見せるだけで、見つけては消えていくの繰り返しだったけれど、それでも数匹が同期してその光を灯し滅する様子はそれこそ…