『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』を読み始めてテンション下がりつつ、新宿へ。ふと気付いた懐かしい知り合いの姿を、そしてその後ろ姿を目で追う。急で声がかけられなかった。
その後、新宿三丁目の“どん底”で飲む。「行ってみたい」と姉に誘われたのだけど、それは「どん底」という名前を聞いて即座に僕を思い出したかららしい。つまりは、手塚治虫が大好きだった(もちろん今も。)僕が、中学の頃『七色いんこ』の影響でゴーリキーによる戯曲『どん底』を読んでいたのを姉が覚えていたらしいってことだ*1。まあそれはともかく“どん底”はとても良い店だった。料理はほとんど頼んでないから良く分からないけど、何よりあの雰囲気が良い。世間ずれしてくたびれた人達が一息つく感じ。三島由紀夫がどう、なんていうプレッシャーもない。凄く落ち着く場所だった。また行こう。他にもあの辺りには良い店が多いらしいから、詳しくなれたらなあ。

*1:といってもその頃は何の感想も抱かず、その後もほとんど本など読んでいなかったのだけどね