diary

東恩納裕一

金曜日、部の(正確には“局の”になるけど、まあ部みたいなもんだし、部の方がいちいちこういう説明なしでも伝わるし。ていう説明はだから果たしてどうよって感じではあるな。)忘年会の開催場所を決めるも、あまりに急な日程のためどこも空いてない。何件電話したことか。3時間以上かけてようやく決着、ほんと疲れた。もう少し時期的な余裕あれば、伊勢廣に行きたかったんだけど。
土曜日、24時前に渋谷に出る。戸川昌子が歌う「傘がない」を聴けたのは良かったんだけど、しかしグラスで飲むテキーラはきつすぎた。何の為にショットグラスがあるんだか。喉が焼ける。完成したフライヤーを受け取り、朝帰宅。安易にブラシを大量使用したフライヤーはしかしなかなかの出来映えだった。
日曜日、FAIRGROUND ATTRACTIONのB面集『AY FOND KISS』のLPを手に入れる。収録曲の幾つかは既に持っている12吋等で聴いていてものだったけれど、他では聴けない「ALLELUJAH」のライヴ音源がとても良かった。
月曜日、代休。区役所で引越し後4ヶ月を経ての転居手続き。ヒルズへ足を延ばし『六本木クロッシング』展を観る。東恩納裕一の安い美意識が素晴らしい。横山裕一『トラベル』の1ページが壁に拡大プリントされているのが笑えた。拡大されても何ら変わるところがない彼の画は凄いというか。展示を総じて思ったのは今アートに余裕があるということ。個に向かい矮小化する価値観(思想?概念?)の中でそれを悲観する態度と表裏を一にして、複雑性が許容する“何でもあり”感が展示全体を覆っている。その余裕はあくまでもそう振舞っているに過ぎない表層的な余裕なのだけど、暗さを暗黙の前提としてやり過ごしたその上で振舞われる“何か”が醸す余裕は、鑑賞者が作品を捉える深度に関わらないポジティヴなものとして僕に映った。

ラスト・キッス

ラスト・キッス