雪が降った。夕方には雨になったけれどその後再び雪へ。電車の中でちょっとずつ読み進めていた2、3冊の本があって、その中の1冊、中谷宇吉郎の『雪』をつい3日前に読み終えた符合もあり、降る雪の一片を手にとり眺めるもそれはすぐに小さく盛り上がる水へとゆらゆらと沈むように溶け入ってしまう。袖で受けた雪片も、やはりすぐ消える。今日の雪はどうにも水っぽくぐしゃっとしていて綺麗には積もらない。素手で小さな雪だるまを作り、鼻にする棒がなかったものだから雪で縦長の四面体をつくって顔の中央に据えてみると、あまり見たことのない不思議な雰囲気を湛える2頭身が現れて、ちょっと満足した。そいつはすぐに倒れて砕け、予め下方に用意しておいた知人宅のゴミ箱を荒らしただけだったけれど。
バットシェバ舞踊団『TELOPHAZA』@神奈川県民大ホールを観た。感想は後日。