ちょっと考えることがあったりなかったり、ここのところとある出来事を想起させる機会が多くて、その影響でふと気付く僕の乾いた心の持ち方とかに時折愕然としたりしつつ、1年半ぶりくらいにオノ・ナツメ『not simple』を読む。「おまえの人生はすごい」と始まるその台詞が物語の完結性へのエクスキューズとして機能すると同時に、他者だからこそ感じとる当事者の不幸(=凄さ)を説明するけれど、果たしてそのどちらが不幸か。
なんてことを言うのは他者故の傲慢。だから(かなり話は飛ぶんだけど)、世を切断して眺める目を持たないことも時には必要かもしれない。
て、まったく暗いよ最近。

not simple (IKKIコミックス)

not simple (IKKIコミックス)