太陽の塔

出入口

太陽の塔のある万博記念公園へ向かったのは10日水曜日で、実はその日は休園日だった。それを知らずに行った僕は、遠目に門が閉まっているのを確認しつつも確かめずには諦めきれないと門前に佇む警備員に近づいていくと、「みんぱくですか?」と逆に聞かれる。
みんぱくとは記念公園内にある民族博物館のことで、“もちろんみんぱくにも行きたい”の意で「はい」と答えた僕を、警備員は通用口から園内へ通してくれる。事情が良く分からないまま入った僕は、とりあえず誰もいない公園内で太陽の塔と二人きり。しばらく見上げてから、その後写真に収める。そうして広い公園の静かな空気を楽しんだ後、ようやく向かったみんぱくで気付いたのは、その日はみんぱくの特別展『アジアとヨーロッパの肖像』展の関係者レセプションがあったってことで、僕はその関係者だと勘違いされて園内に入れていたらしい。さらにその特別展までしっかり観てからようやく事態を呑みこんで、そそくさとみんぱくを後にしたけれど、その後もしばらくは太陽の塔を眺めていた。
えととりあえず、観れて良かった心から。わざわざ大阪まで行ったんだしさ。