OBJECTS:USA

OBJECTS:USA

随分前に注文して、それ以来すっかり忘れていた本が届く。洋書『OBJECTS:USA』。陶器やガラス、ジュエリー、タペストリー、etcといったアメリカのクラフト作家を集め紹介する本。アメリカのどこかのカレッジの蔵書だったらしい古本で、注文したのは6月の頭頃、予定を3週間近く過ぎたころにようやく届いた。包装もただ袋にいれただけという簡易さで、紙カバー(ジャケット)は無く、表紙はちょっと黒ずんで痛んでおり、搬送の過程で出来たものなのか元々なのか、若干の破れもある。けれど、やはり内容は良い。発行が1970年というのもあり、収録されているクラフトはどれも60年代後半のもので、そのどれもが、僕がアメリカのデザインに対してイメージする機械的・抽象的なものではなく、有機的で温かみのあるものばかり。中には土着的とでも言い表したくなるようなものもあり、やけにその当時のエネルギーを感じる。今の流行ともいえるほっこりしたものではなく、もっと奔放で自由な荒々しさを備えたクラフトの数々は、眺めているだけで楽しい。こういったクラフトへの回帰ではない再評価と刷新の時代がこれから来る(もう来ている?)とすれば、それはやはりアメリカからだろうか。と思うのは、昨年を経ての経済や政治の転換のうねりにある2009年という今だからこそ。

Objects U.S.A.

Objects U.S.A.

あと最近買った雑誌たち。
Pen (ペン) ―緑のデザイン/アレクサンドリアの旅へ 2009年 7/15号 [雑誌]

Pen (ペン) ―緑のデザイン/アレクサンドリアの旅へ 2009年 7/15号 [雑誌]

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2009年 07月号 [雑誌]

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2009年 07月号 [雑誌]

どちらもテーマは“植物”。ネタがかぶっちゃうのはどうかと思うけど、今やはり緑は面白い。ともに東信も出ている。今僕の部屋には緑は無いけれど、もうすぐ僕は植物を育て始めると思う。まずはそのための鉢を探さなきゃ。既に凄く欲しいと思える鉢があるのだけどそれはちょっと高価だから、もう少し身の丈に合うものを探さなきゃ。探しても見つからなくて諦めたとしたらその高価な鉢を買ってしまうだろうけれど、とりあえずそれまでは緑を育てるのもお預け。