DANCE TRIENNALE TOKYO’06

daniele desnoyers

前回のエントリで“明日”と言った時点でもう明日書かない気はしてたんだけど、こういうとこどうにかならないものか。まあそれはともかく、DANCE TRIENNALE TOKYO’06 Fプログラム@青山円形劇場

    • ダニエル・デノワイエ/ル・カレデロンプ「DUOS POUR CORPS ET INSTRUMENTS」
    • ルイーズ・ルカバリエ×今津雅晴「Cobalt rouge Remix」Duo1
    • ルイーズ・ルカバリエ×エリック・ボーシェーヌ「Cobalt rouge Remix」Duo2 - Lula and the Sailor -
    • ルイーズ・ルカバリエ「"I" Is Memory」

まずダニエル・デノワイエ。全体性とか舞台上のバランスなどではなく、“部分”や“ノイズ”的なとこをクローズアップしてみせた後、それらをどうにか統合してみせていた。開演前、舞台上に一人の演者(女性)がアンプに腰掛けていて、そのふくらはぎにはマイクのようなものが括り付けられそれとアンプの微妙な位置関係でハウリングが起こっている。そして開演。さらに2人(女性)が登場してスタート。舞台の中で特徴的に扱われたのが、脚、腕、そして音(ノイズ)だった。摺り足のようなダンスや腕を絡ませる動き、脚部や腕部が映し出されるスクリーン、一人はふくらはぎから、一人は指から、一人はマイクを床に置いてその周囲での打音によって発生させられるノイズ。またハウリング以外にも床を擦るような音が使用されていたり、もちろん動きによって生まれる純粋な音も十分聞こえてくる。途中、人間性を垣間見せる演技のような絡みをはさみつつ、それらを統合して生まれただろうダンスによってラストを迎える。ダンスでは無視される部分のみの組み合わせにより構成されたダンスなのか、だとしたらなんて分かりやすい舞台なのかと考え、逆に戸惑う。ある程度勉強した後でないとこういうものはやっぱり分からない。僕はただああいう空間のその空気感が好きなだけの素人だからな。
と、そんなことを言った後に何を書いてもよく分からないことにしかならないからルイーズ・ルカバリエはスルーしよう。ただ今津雅晴とのデュオで、ルイーズ・ルカバリエと今津雅晴がドレスで一体になってたなかに、『どろろ』(手塚治虫)の中の「万代」*1の本体が起き上がった画にそっくりな場面があってそこがほんとに面白かった。いや凄くどうでもいい話だけど。

*1:人間型のしっぽを持ってるやつ。普段は尻尾のほうで人に化けてて、起き上がるとその人型の尻尾を引きずるふうになっちゃうっていう。でその場面にそっくりだったんだ。