20070804

クリーニングを一つ出した後、メトロに乗る。以前御茶ノ水で買い逃した盤を再び捕獲したかったのだけど時間がなくて断念し、そのまま表参道へ。ヒルズに目当ての酒がなく、未飲のモノで妥協。久々に会う姉への土産だったから、気に入ると良いのだけど。青山と渋谷のちょうど間くらいのモツ屋で食事。栗焼酎がメインの店だったけどそれはスルーして葉隠と窓の梅を飲む。米の印象が強く後味にクセのある酒だったけれど、モツ焼きに合うのはそういう酒なんだろう。美味かった。その後センター街奥のビル屋上のペントハウスに設けられたカフェでお茶。なんだか講義するみたいな形でアートと音楽を半ば横断的に話していた。引用と主観と事実をその都度明らかにし続ける僕はいかにも頼りない講師で申し訳なかったけれど、純粋に興味のみで表層に接する態度も悪くないなと思ったりする。
流れの中で出した若木信吾監督の『星影のワルツ』を姉も観ていた事に互いに驚く。あの映画を観た人は恐らく日本に数百人しかいないだろう。
DEAN & DELUCAのチョコミントを貰った。
帰ったらとうに始まっていたトップランナーをそのラスト15分程だけ見る。ゲストは康本雅子。そもそもの型を持たず、故に目指すべき形式も持たないという康本は結局「自らが気持ち良い踊り」を目指す、という。しかし、踊っていて“気持ちよい”瞬間は自分の体のどの部位が動いているか分からなくなるような恍惚の瞬間であり、観客はそれを果たしてどう観ているのか、とも語る康本にとっての鑑賞者が捉えるべきモノとでもいうような問題意識は既に捨象されたのか、が気になった。