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もう随分前だけど、中野美代子『中国の青い鳥』を読了。そこに集められた語りのそれぞれは、打ち上げた狼煙を即座に忘れてはまた別の狼煙を上げ、そして自らはそこに見向きもせずスタスタと歩き去る、やけに開放的な印象を与えるものばかり。思考の軌跡の鮮やかなトレースといったところか。
興味の入りとして、何かきっかけがつかめるんじゃないかと読んでいたけれど、今回のそれは“カニバリズム”。中国で美食として存在し、また市場にも流通していたという人肉は、人肉食ということで言えば(当然)中国に限ったことではないはずで、そこに今興味を惹かれている。
今回と同様、中野美代子の『カニバリズム論』を買うか、系譜的な話ではないだろうけれど鄭義『食人宴席』も気になっている。これらはともに新品では手に入らず、中古を避けるならマルタン モネスティエ『図説 食人全書』あたりか。マーケットプレイス含めAmazonにはどれもある。どれから手をつけるか。
- 作者: 中野美代子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1994/12/01
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- 作者: 中野美代子
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- 作者: マルタンモネスティエ,Martin Monestier,大塚宏子
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