Giuseppe Ielasi『Gesine』

今日届いたのはGiuseppe Ielasi『Gesine』。曲として構成されたであろう痕跡をわずかな枠組みとしてかろうじて感じさせるギターの爪弾きや響き続ける電子音(?)の残響に微細なノイズがかぶせられた、アンビエントで素っ気ない音。収められた6曲の中には、ギターも何もなく、ただ電子音(?)の一音が揺れながら響き続けるだけ、というような曲もある。
既に持っているGiuseppe IelasiとDomenico Scianoによる『Right After』は高音のか細い電子音とプチプチ言うノイズのバランスが“冷たさ”を感じさせる(僕にとっては)名作だったけれど、この『Gesine』はそれよりは少しだけ人間味ある音になっていて、この“温度”もやがて聴いているうちにはまるのかもしれない。
ちなみに今年になって出た新譜がここで試聴できる。これは上記2作より若干音も増えてまた異なる音作りがなされている。えっとちなみに、リズムとかメロディーのある“音楽”を求める人はこの新譜含めGiuseppe Ielasi作品はどれも拍子抜けすると思うけど。

Gesine

Gesine