こないだのエントリで書き忘れてた邦楽と、わずかだけど最近買った洋楽CDたち。洋楽CDたちは、はてなでは紹介してる人が少ない盤ばかりみたい。
けだるいエレクトロ、または70's or 80'sルーツを現代に昇華させたR&Bについて話せる知人が欲しい。

  • さかいゆう 『Yu, Sakai』
    さかいゆうのインディーズ時代の1st。ここではまだメジャー1st『Yes!!』のJ-Pop感は薄くて、やはり洋楽ルーツな日本語詞のJazzy Soulといった音。アルバム前半はAcidな音作りを見せ、後半はピアノベースの歌い込みメインに移っていくといった流れ。Acidも歌い込みも突き抜けた何かがあるわけではないけど、凄く安心して聴ける一枚。これをベースに『Yes!!』を聴けばもっとその良さや納得感が増していく。

YU,SAKAI

YU,SAKAI

  • THE MICETEETH. 『WAS』
    3月に出たマイスティースのベスト盤。まさかここに載せるのがこんなに遅くなるとは。。。もっと、アレも入れてよって曲が多すぎて何のために買ったんだかってのはまあ一ファンとしての愛嬌ってとこか。収録曲へのコメントガイドが凄く豊富で、そこが楽しい。

ワズ ベスト盤 TEE MiCETEETH.BEST WAS

ワズ ベスト盤 TEE MiCETEETH.BEST WAS

  • THE MICETEETH. 『20100110』
    今年2010年1月10日に行われた一夜限りの再結成ライヴ*1をそのまんま収めたライヴ版。前奏間違っちゃって一旦止めたりとか、次松大助が酔っぱらって転んで怪我して運ばれたっていうMCとか、全部そのまんま入っていて、まさにその場にいた僕としてはかけがえの無い一枚。ここで演った「ネモ」はすごくピッチが速くて、その後イベントで流したりした。

20100110

20100110

  • Moodymann 『MAHOGANY BROWN』
    Moodymannによるデトロイトハウス名盤。昔データだけ持っていたけどなくしてしまい、ずっと聴きたかったのを購入。ちょっと籠った音で、どこかの空間に流れる音を壁越しに聴くような、そんな抑制の効いた巧みな音。

Mahogany Brown

Mahogany Brown

  • La Roux 『La Roux』
    80'sに憧憬を馳せるエレクトロ、という意外どんな風に書いていいかわからないくらい、シンプルに80'sライクなシンセ音をアルバムを通して貫くエレクトロ。そのストイックなシンプルさ故に、例えばリトルブーツなんかと比較されてどうこうと言われたりしてるけど、僕はこっちのが好き。音作りの面での80'sライクなエレクトロっていうだけ(≒リトルブーツ)ではなく、例えばメロディー等からして他ではやりようがないくらい音と曲が一体化して感じられて(まあそれがストイックもしくは地味すぎて駄目な人は駄目なんだろうけど。。)、僕は好きだった。


La Roux

La Roux

  • Lykke Li『Youth Novels』
    スウェーデン出身のリッケ・リーの1st。エレクトロといえばエレクトロなんだけど、それよりアルバム全体では実験色が強く、音の空隙の使い方が上手い。やっぱり「Little Bit」が一番良くて、これはその音とPVの相性も凄く良いと思う。


Youth Novels

Youth Novels

  • FM BELFAST『how to make friends』
    アイスランドのFM BELFASTの1st。単調で控えめなとこが良い。というか。


how to make friends

how to make friends

  • Janelle Monae 『THE ARCHANDROID』
    アウトキャストのビッグ・ボイに見出されたらしい米女性シンガーの初のフルアルバム。一応R&Bてジャンルに並べられたりするんだろうけど、しかしアルバムの内容が凄いことになっていて、音的に言えばジャンル横断が甚だしい。R&BやHip-Hopはともかく、そこからアコースティックなS.S.W.的な展開を見せたり、ロールドラム(的なリズム)にギターが主張する、やけに荘厳なオペラ的ロックが挟まれたり、でもスティーヴィーの「Golden Lady」のメロディをそのまま持ってきたオマージュの様な曲もしっかりあったり。さらにはそれがmix CD的にほとんど途切れず繋がっていくものだから、終始こちらはジャネルの全体像が掴めないまま。でもそれが面白い。ジャケットを見れば明らかに80年前後のスペイシーなBlack Music全般へのオマージュなのに、その中身は全くそこに留まらない節操のなさで、それが一個人のアルバムで為されているってのをどう考えれば良いのか。もうこの言葉は古いけれど、スーパーフラットな感性としか今は言い様がなくてもどかしい。でもとにかく面白い(=凄く良い)一枚。

↓例えばこんな一曲とか。

↓featuring Big Boi(アウトキャスト)なこんなのとか。

↓このアルバムには入ってない以前の曲だけど、さらにジャネルのキャラクターが掴めるのはこんなPVとか。

Archandroid

Archandroid

*1:その後大阪でもライヴがあったから、正確には一夜限りではなかったけど。