しまったなあこれ以外の何かを挟むこと無く[music]カテゴリが連続していく。例えばもちろんチラホラと色々あるんだけど、言葉を超えて存在が大きい音楽ばかりになってしまうなあ。ま、もうちょっとだけ。

  • 七尾旅人 『billion voices』
    七尾旅人の5枚目。シングルになった「Rollin' Rollin'」や「検索少年」以外はリズムもメロディーもいかにも七尾旅人らしくどこかへしまい込まれたオリジナルな危うい語りとも謳いともつかない音の連続。でもやっぱりそれが良くて、「検索少年」なんて歌ってしまう時代だからこそ、七尾のオルタナティブ不在性が良く感じられる。


ビリオン・ヴォイシズ

ビリオン・ヴォイシズ

  • キリンジ 『夏の光』
    キリンジ久々のシングル。タイトル曲とそのインスト以外に、09年のビルボードでのライヴ音源が8曲収録されている。そのライヴ音源は、ビルボードらしくというかなんというか、堀込高樹の声から感じられる情感がより“悪く”、より“大人”な感じになっていて、それがちょっと面白い。
    シングル曲はといえば、まだそんなに思い入れが出来ないでいる。


夏の光

夏の光

  • THE POSTMARKS 『Memoirs at the End of the World』
    UKかと思いきやUSなインディーポップバンド、THE POSTMARKSの3枚目。07年に1stが出たとき、その辺が好きな人にはかなり騒がれたのだけど、それ以降2nd、3rdと噂を聞くことがなくなって、こないだふと思い出してアマゾンマーケットプレイスで購入したもの。アルバム通してフラットな印象を受けるのは1stと変わらないけど、その音の幅は若干広がっていて、ジャンル横断的な広さというより年代を遡った広さが備わったという感じ。オールディーズへ憧憬を含む趣味性が増したと言えば分かりやすいかも。僕が最も好きなのはやっぱり1曲目。大瀧詠一「さらばシベリア鉄道」辺りと自然につながるだろう、ちょっと寒々しい荘厳さ。


Memoirs at the End of the World (Dig)

Memoirs at the End of the World (Dig)

  • Mum 『Yesterday Was Dramatic: Today Is Ok』
    アイスランドの実験的なアンビエントエレクトロニカムーム。これは05年のCDだけど、LPは00年に発売されているかなり初期の音源かと。音響的な広がりある音の中に粒立ちの良い細かな音が散りばめられた有機的な音。金属的な音もあるのだけど、あまり無機的にならないのはアイスランドならではなのか。

Yesterday Was Dramatic: Today Is Ok

Yesterday Was Dramatic: Today Is Ok