笑えるくらい焦燥感に焼き尽くされる日。
友人たちとの他愛のない吐露の中で、そこに居合わせる各人があわあわと手探りなままそれぞれの胸の内をリンクさせるようにして連ねていって、やがてそうして形作られたその総体は、その場のそれぞれが思い描けないでいたとはいえしかし経験から導かれていただろう想定可能だったスケールを軽く超えて、みんなの心の上に/内に、大きく覆いかぶさって/膨らんでは毒を振りまいて、引きつった笑いも、項垂れる頭も全てはそのなすがまま。一歩退けば面白いその光景は、つまりこうして振り返ってみてようやく面白い。ならば、その渦中にいた時分の心境との間に今スッと線を引けるかといえば、それはやっぱり不協和音のもと現れる大きな亀裂へと姿を変えてしまい、じゃあさってことでそこで引き裂かれる自分を面白がろうとまた一歩退けばさらに大きく引き裂かれる何物かの連鎖は切りがない。
最下層からレイヤーを貫くように駆け上がる視点は時にニヒリスティックでしかなくて、最下層=直感的現実でのゴールを定めないと何も始まらないみたいだ。