華麗なるギャッツビー

夜、映画「華麗なるギャツビー」を観る。原作「グレート・ギャッツビー」が好き過ぎて訳者を変えては読み続けてる背景があるもので、果たして…と思いつつ、いざ観てみるととても楽しめた。それこそ映画というより元ネタを知っているアトラクションに逐一頷きながら乗ってるような。ファンタジックで演出過剰だったりチープだったりする映像や、数年前に一瞬火がついてすぐ消えてしまったエレクトロスウィングを思わせるような音楽使いに最初は首をひねったりもしたのだけれど、観るうちにやがて、その軽さ/あざとさ/儚さこそまさにギャッツビーを描く映画に相応しいと思い至り、全面的に楽しんでしまった。普段ほとんど劇場に行かないので相対的には見れないし原作好きバイアスもある上で、まあしかしそんなのは良いじゃないかと、そう思えてしまったなあと。