勝手に広告

勝手に広告「鉛筆の森」

昨日のこと。『勝手に広告-(中村至男+佐藤雅彦)の活動 No.6-』展@gggと、『パッケージマニア展』@クリエイションギャラリーG8。プロダクト志向というか企業志向というかメディア志向というか、銀座でのそんな日。
まず勝手に広告展。これが凄く面白い。「広告を作ってる気はまったくない」(「広告をつくってはいない」とかだったかな、もううろ覚え。)的なことを言っているとはいえ、ほんとに上質な広告になっていたと思う。もちろん、そのままでは形態的/機能的に既存の広告として成り立たないものもあったけど、だったらそれを成り立たせることが可能になるようなメディアを作ってしまえば良いじゃないかと思わせる程に。会場向かいのバーニーズニューヨークを映し出しただけのスクリーンとか、嘆息。パッケージマニア展では9人のクリエイターによる実作(実際に流通しているプロダクト)と、パッケージの名の下に今回自由にデザインされたモノたちが並置されている。特に今回自由に作られたものは、そのクリエイターの思考(思想?)が垣間見えるような繊細さを伴う視点が見て取れるものが多い。勝手に広告展でも思ったけど、プロダクトに対しての凄くニュートラルなスタンスが確保出来てるのに感心する。自然とか、極端だけど雑草や石ころと同じレベルにプロダクトへの関心の地位を保ててるように思える*1。メディアへの過度の期待や関心もまるでないかのよう。そうなのか、と何か納得して帰る。

勝手に広告

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*1:もちろん、肯定的な意味で。