昨日“読み進まない”と書いた『わたしを離さないで』を就寝前いつものようにだらだらと読んでいて、気付いたら読み終えていた。抵抗下の加速度が生む速度がいつのまにやら安定して滑るような慣性に乗り、流される。まあどんな本も程度の差はあれそうだけどね。
語り部キャスのキャラクターには、後からじわじわと恐ろしさが込み上げるものがある。過去を振り返り構成される“他者”の中に知らず象られてしまう自分と、それを思う自分との隔絶が浮かび上がるよう。妙にリアル。


今日はとても疲れました。量が書けないのはもう「疲れた、疲れた」ばかり考えてるからなんじゃないかとさえこんな時は思ってしまうけど、別にいつもそんな疲れてるわけじゃないのがここのところずっと“量”から遠のいてる身としては切ないな。