そんなもんさ

gallery pfs/w

着いてまず向かった所の程近くにあった、ARTCUBE SHOP pievoで手ぬぐいノートを購入。滞在の足場へ向かうも一通り迷い、ようやく着いてちょっと一息ついてから再び外出。
ギャラリーマロニエ3Fの黒宮亮介『いきとしいけるもの』展と、4Fの高見晴恵『Water colour』展へ。黒宮亮介の作品は巨大な木の彫刻で、動物のそれのようだけどそれぞれ異なる四方に向いた4本の足に支えられた肉塊を頂く、頭のない奇妙な生き物のような立体作品。しかし未完成(間に合わなかったとのことw)で、巨大な彫刻を形作るために継ぎ足された木片のそれぞれが作品の上部では露わになっていたのだけど、未完と知らずに見れば、家具の脚のように配された四肢と肉感溢れる上体との対比や、上体の各所で肉が崩れるようにしてその組成を露わにする木片の積層とか、フック満載でとても良い。見た目もかなり格好良かったし。
その後、ちょっとだけ北上して立体ギャラリー射手座へ。守崎樹里『ほしの呼吸』展へ。(恐らく)布やトレペのような薄く軽い素材に描かれているのは珊瑚や軽石のような乾いた欠片や、白く錯綜する細い帯のようなモチーフ。写真をトレースしたような対象の描かれ方や、重ねられたトレペの扱いなど、その手つきは採集された何物かのコレクションを見るかのよう。タイトルの『ほしの呼吸』からそうして言葉の比喩を飛躍させれば、一度死んだ星の(かつての)脈動の証しを繊細に掬い取り記録するという手つき、とでもいえるだろうか。


・・・と書いたのは9日、火曜日のこと。今僕は休暇で京都にいて、明日東京へ帰ります。休暇の観光らしい過ごし方はあんまりしていないけれど、まあ、観光っていう意識がそもそもないからだろう。月曜に池袋JUNKUDOで買った京都(関西?)の地方誌「L magazine」を手懸りに、火・水・木とギャラリー回ったなあっていう、そんな休暇。隈研吾のリノベーションによるCOCON烏丸に入るlisn(青山にもあるけど。。)で買った香は、正直香りの違いが良く分からないままその煙をくゆらせている。