AMPG

13日から始まっている清澄白河のAMPGでの24回目(最終回)の展示を観る。「rolling」と題されたその展示では、いつもよりも小さく作られた空間の中で小さな松がグルグル回っていた。遠目に観れば力強い松のシルエットを見せるそれは、ある程度近づいて眺めるとその立体感を失い、空中に浮かぶ2D投影のビジョンのようになり、しかし近づいたことで感じられる回転する松が発する風圧やモーターの震動との間に面白いギャップが生まれていて、感覚体験として楽しめるものになっていた。ついいつものクセで、見る角度を変えようと移動しても(当然ながら)そこに見えるものは変わらず、植物としての“変化”をこの作品に求めるならば、それは回転により急速に枯れていくその時間変化の中に見出すしかない。3月1日までの展示の間、水を与えることなく回し続けられるとのことなので、少なくともあと1度はその変化を感じにまたAMPGへと行きたいと思う。