中野成樹+フランケンズ本公演『44マクベス』

21日、中野成樹+フランケンズ本公演『44マクベス』@日暮里 d-倉庫。文語と口語が入り混じる様に象徴される若干首を傾げたくなる舞台。役者のリアルな身体に寄り添う現代的身体性と、あからさまに演出された誇大な抑圧的身体性が、それぞれの役者から出たり入ったりしていて、それが舞台に隙を生んでいるのかまたはその逆なのか、観る者はただ戸惑いつつ眺めるしかない。誇大で抑圧的な身体性なんてのはもう現実の日常に溢れすぎってくらい溢れてるから、じゃあそこを起点(前提)として眺めるべきなのか否か、が整理出来ないまま観てる中では、だらけた現代的身体をのみ見せる暗殺者や門番や魔女がとても鮮やかに映った。対して、マクベスを演じる女性(!)の捉え方がずっとユラユラと分からない。さて、そういう意図だったんだろかもしや。