長坂常のはじめてのサイン

「SAYAMA FLAT」が有名だろか、スキーマ建築計画の長坂常による本『B面からA面にかわるとき』の出版記念展示@NOW IDeA by UTRECHT。ここに収められているのは「SAYAMAFLAT」や「奥沢の家」など、スキーマ建築計画の中でB面とよばれるプロジェクトで、例えば『PACO』などについては触れられない。初の著書だというのにプロジェクトを網羅せず、しかも“B面”をメインにするというところからちょっと面白いけど、この本では特に「奥沢の家」について多くのページが割かれていて、そこでは“僕たちの身の回りにあるものは、本当はかっこいい。”(本著より引用)という言葉に至る長坂の思考を垣間見ることが出来る。
また、この本には建築家としては青木淳からの寄稿があるほかに、アーティストの田中功起と演出家の岡田利規からの寄稿も収録されている。この2人は僕はツボにもほどがあるよって程に大好きだけど、それを除いても建築系の本に言葉を寄せる建築外の人選として凄く興味深いと思う。
しばし展示を眺めた後、ユトレヒトで先行発売されている本を早速レジに持っていったところ、ちょうど来店していた長坂さんがレジ奥でその著書にサインを書こうとしているところで、「サイン一人目になりますか?」との声。もちろんと答えた上で「一人目ってのも書いちゃってください」とお願いしたところ
“2009 6.6 はじめてのサイン 長坂常”
というサインを書いてくれた。
えと、凄く嬉しい。