mememe

mememe piano k.k.

もうちょっとmememe(ミーム・ミー)について語りたいがためのエントリ。届いてから今日までの4日程で、(会社で作業中に聴いていたのも含めて)恐らくもう20回近く聴いてるんじゃないか。けどこのアルバムの一体どこがそれほど良いのか、僕もまだ分からない。
そもそも全部カバーだし、厚みある編曲の妙があるわけでもなく、音の中心にあるピアノも淡々と音を放ち、そこに何か凝縮された技巧の髄があるわけではない。男女のボーカルは囁くというよりはやや強く、微かに吐息の混じるのが感じられるくらいの音で発せられるから決してその声音や声量に感嘆するようなものでもない。
つまり、例えば初めて聴いた時の印象や衝撃を引きずってしばしの間貪るように聴きこんでしまうようなそんな聴き方を僕が今しているわけではないのに、けれど結局流し続けてしまうこの状況から顧みて気付かされる“良さ”があるはずで、でもじゃあそれなんなんだろうとちょっと不思議な気分になっている。
曲ごとにピアノとボーカルと電子音がそれぞれその主従を入れ替えるように届いてくるアルバムとしての構成の巧みさを感じるけれどそれも決定的な要因とまでは言えなくて、じゃあ何が特別なのか、どこが他と違うのかというと全然分からない。聴けば聴くほど今までに出会ったことのない音なんだと結論付ける思考のすぐ横でそれに抗いたい思いを弄びながら、しばらく、というかこれは今後ずっと聴き続けるだろう。
色んな人に聴かせて感想を聞きたいなあ。

piano k.k.

piano k.k.