ベーコン他。

ベーコンをいつから好きだったのかはちゃんと覚えていないけれど、美術雑誌だったか、もしくは教科書に載っていたのであればそこで観た画に何かしらの共感を抱いたのが初めてだったか。その後、学生時代の終わり頃友人達と廻った欧州建築旅行の際に、2日間だけ滞在したパリで、友人達をホテルに残し一人ポンピドゥーセンターへとベーコンを眺めに行ったのは良い思い出。*1
とはいえ、今回の展覧会前に芸術新潮のベーコン特集を読んでたのもあって、そうした思い入れとは随分離れた醒めた立ち位置から展覧会を観に行けた。多分良いことだったろう。
ベーコンとはまた別日、六本木ヒルズでLes Girafesによるパフォーマンスをちょっとだけ観る。前知識ゼロの中、機会の希少性もあって見にいったもの。例えばRoyal De Luxe的な雰囲気ある重々しさを感じさせるものかとも想像していたんだけれど、それとは逆で、繊細な骨組みに透明感ある素材が表面を覆う一体のgirafeを二人で操るという軽快なもので、自身の勝手な想像とのギャップにへぇ、と。ただし、二人だけで操るのはそれはそれで大変なんだっていう空気も伝わってきて、そっちにおぉと思うようなものだったというか。

*1:2日連続で向かい、2日目はとある三連幅の前に一時間ばかり居たと思う。まあ、頭の片隅にはそんな自分が…的な意識/無意識があっただろうことも否定しないよ。